サボリボ
坂本 陽向　SAKAMOTO, Hinata
コーヒーを淹れたあとに残るかす、食べ終えたリンゴやみかんの皮。
いつも何気なく捨てていたものの中に、まだ温かい香りや色がある。
それをもう一度、手のひらに戻すために石けんというかたちにした。
生ゴミになれば汚いとされるものから、香りや色、手ざわりを引き出す。
捨てられるものを、少し違う角度から見つめ直す。
日常の中の小さなめぐりを、手の中で感じられるように。
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